院長 角田 耕紀

 飯南町は島根県中南部にあり、広島県との県境に位置し、周囲を 1000 メートル前後の琴引山や大万木山などに囲まれ、中心部の標高が約 450 メートルの県下でも代表的な高原地帯で、美しい森と清らかな水に彩られた自然の恵み、癒しあふれる地域です。

 飯南病院は、このような素晴らしい環境のもと、住民の皆様に愛され信頼される医療機関を目指すことを基本理念とし、保健・医療・介護・福祉の連携、予防医療、救急医療、高齢者医療、在宅療養支援の充実を柱に展開をしています。また飯南町では、病院・診療所・保健福祉センターを中心に地域医療の有機的な連携を行っていくことが町づくりに欠かせないという考えから、平成 22 年 4 月『生きがい村推進センター』が発足致しました。これを今後さらに発展させていくために当院の果たすべき役割の大きさに身の引き締まる思いです。

 さて日々の診療におきましては、 CT をはじめ、各種内視鏡、超音波装置などの医療機器を揃え、総合医が中心となって予防医療、一次医療、二次医療の一部を担いながら、高度医療が必要な場合には高次医療機関と連携をとり適切な治療を受けていただけるような架け橋の役割も果たしています。これら従来の病院機能はもとより、地域における医学教育、人材育成にも積極的に参画し、明るく元気な飯南病院を皆様と共に作っていきたいと思います。

 最後になりましたが、我々は医療人としての基本的な態度である『やさしさ』『おもいやり』を常に持ち、住民一人一人の人生における様々なステージでの健康問題へ真摯に向き合い、気軽に健康相談ができる環境、雰囲気づくりを行ってまいります。また外来・入院治療が必要な場合には、安心して治療を受けていただけるよう、技能、知識の向上はもちろん、人や地域のコミュニケーションを重視しながら、病院の成長が地域全体の活力につながっていくよう職員一丸となって専心努力していく所存です。

 今後とも引き続きのご指導、ご支援を賜りますようお願い致しますとともに、皆様の健康増進・維持に是非、飯南病院を利用していただければと思います。

飯南病院 院長 角田 耕紀