内科医師 安田 勲

 昨年の広報2月号に続いて、再度運動療法について書いてみます。

 健診・ドックの受診者に運動習慣の有無を聞いてみると、運動習慣のある人の割合は、15~20%程度で意外と少ないと前回のコラムに書いています。昨年春に病院職員の運動習慣を調査したところ、病院職員の運動習慣は、30~40%程度で割と多くの人に運動習慣があることが分かりました。さらに、飯南高校の教職員さんを対象に調べてもらったところ、約50%の人に運動習慣があることが分かりました。

 一方、飯南町社会福祉協議会の職員を対象にした調査によると、昨年度は10%の人しか運動習慣がありませんでしたが、今年度は20%の人に運動習慣があることが分かりました。倍増の理由はまだよく分かりません。
 職場ごとに運動習慣のある・なしに大きな差があるのはどうしてでしょうか?

 日本の糖尿病患者数の増加曲線は、ほかのどの指標よりも「車の保有台数の増加」によく似るという研究があります。糖尿病は食事療法に加えて運動療法が治療の基本です。運動習慣は、さまざまな病気の予防に効果があり、大切だとよく知られていますが、メンタルヘルスの面でも大変有効だと証明されています。自分に合った継続可能な運動を、自分で見つけて取り組むといいですね。

 ちなみに、昨年の私の運動の取り組みです。

  1. 飯南町社会福祉協議会の衛生委員会へ提案し、11人で新緑の大万木山へ登りました。
  2. 同級生に提案し、7人で紅葉の大万木山に登りました。
  3. 近隣の山に8回登りました。
  4. 「天空の朝ごはんin飯南町」のイベントに参加しました。
  5. エア縄跳びや長生き体操などの運動を続けています。