院長 角田耕紀

 皆さんこんにちは。早いもので飯南病院に赴任して5回目の冬を迎えます。今回は飯南の厳しい冬をうまく乗り切るために気を付けたい点を、体調管理の視点から少しばかり紹介します。

  1. 感染症
     毎年流行するインフルエンザ。今年は例年よりかなり早く流行しています。予防策としてマスク・手洗い・うがい・加湿・栄養・睡眠を日頃から注意していくことが大切です。でも、完全に防ぐ方法はないので、特に小児、高齢者、持病をお持ちの人には重症化予防で予防接種を受けることを推奨しています。町の助成制度もあるので、積極的に予防接種を受けましょう。
  2. 自律神経
     本格的に寒さが厳しくなる時期より、寒暖差が大きい季節の変わり目の方が体調を崩しやすいと思いませんか? そんな時期、日常生活で特に注意してほしいのがお風呂やトイレです。身体はそれぞれの状況や環境に適応するため、無意識に働く『自律神経』によって血圧・脈拍・体温などの生命維持機能を調節しています。突発的に自律神経が刺激されるときが体調変化の契機になることが多いです。できるだけ急な動作や急激な温度変化を避けるために、日頃から余裕を持った行動を心がけたいところです。
  3. 運動不足
     「雪かきで運動不足解消!」と言われる元気な人がいる一方、どうしても冬は自宅で閉じこもりがちで、春にいざ活動しようとしても「足腰が弱り、転びやすい」と相談される人がいます。「生活の質」を落とさないためにも、地域で声を掛け合い、「長生き体操」などの運動を参考にしながら、冬の運動不足解消に努めたいですね。

 終わりになりますが、最も大切なのは、やはり「笑顔」です。地域の力とみんなの笑顔で飯南町の免疫力を高めていきましょう!