医員 文田昌平

 島根県立中央病院総合診療科から来ました文田昌平と申します。

 飯南町に来て早くも3カ月が経ちました。病院の皆さんや住民の皆さんに温かく迎えていただき、少しずつ仕事に慣れ、住民の皆さんともお互いの顔が少しずつ分かるようになってきました。今月は、この場を借りて少し自己紹介をさせていただきます。

 私は大阪の東大阪市出身です。

 東大阪市は製造業が盛んなため、中小企業のまちとして知られています。私の実家もプラスチック製品をつくる小さな工場を営んでいて、虫かごやハムスターのゲージなどを作っています。2009年に打ち上げられた人工衛星「まいど1号」は、東大阪市の中小企業が主体となって完成させました。日頃は何をしているか全く分からない近所のおっちゃんたちが「すごいものを作ったな」と驚かされました。

 また、東大阪市はラグビーが盛んです。ラグビーの全国高校大会が開催される花園ラグビー場があったり、どの中学校にもラグビー場があったりします。ラグビーをしていなかった私は、ラグビーをしていた兄と妹から「根性がない」と非難されたものです。

 縁あって島根県に来てから11年が経とうとしています。総合診療科医を目指そうと思ったのは、臓器別の専門医になるよりも、患者さんの生活に寄り添い、最後までサポートする「地域で働く医師」に魅力を感じたからです。病気の治療だけでなく、地域での生活を含めて患者さんの力になれる医師を目指して努力していきます。

 飯南町は、住民の皆さんがとても優しく、医療・福祉の仕組みが充実した素敵なまちだと思います。まずは雪の運転に慣れるところから頑張ります。今後ともよろしくお願いします。