医員 木田川幸紀

 こんにちは、飯南病院の木田川です。7月から産休に入られた吉村先生の代理で、島根県立中央病院からやって参りました。
 本来は2カ月間の勤務予定でしたが、飯南病院での医療が楽しく、予想をはるかに超えてやりがいのあるものだったため、お願いをして4カ月間に延長をしてもらいました。

 吉村先生から引き継いだ外来患者さんには「きれいな先生の後に、こんなおじさんですみません。期間限定ですので許して下さいね」と謝罪するようにしています。こう見えて、平成元年産まれの吉村先生と同い年です。

 初めてですので、少し自己紹介を。私は浜田で産まれ、5歳から中学卒業までは隠岐の島の海士町という小さな島で育ちました。夏には海で潜ってサザエやアワビを毎年のように捕っていました。自然いっぱいの環境で育ったため、大人になってからも山の緑を見るととても落ち着きます。

 その後、松江で高校生活、北九州で2年間の浪人を経て、栃木の自治医大に入学しました。角田院長・日髙先生・石橋先生・竹田先生は偉大な先輩です。
 卒業後3年目の私にとって、飯南町は初めての地域医療のフィールドとなりました。診療所・老人ホーム・保健師さんたちとの関わり、大きな病院では学べないことを日々いろいろな人に教えていただいています。

 飯南病院には、松江や出雲から通っておられる先生がほとんどで、なぜそんなにも飯南病院で働きたいのか疑問でした。聞くと先生方は「飯南町は医療・行政みんなが同じ方向を向いて頑張っているから」と口をそろえて言われます。私も1カ月も経たずに飯南町のことがとても好きになりました。

 短い期間ではありますが、ここで学べたことを島根の地域医療に還元できるようにこれからも精一杯頑張ります。どうぞよろしくお願いします。