内科医師 安田勲

 飯南病院内科医師の安田勲です。今月は、運動についてお話ししたいと思います。

 私は定年退職後、嘱託医として、飯南病院で健診・人間ドック・予防接種等の保健事業を主に担当しています。健診受診者(健診なので比較的若い人が多い)に、「定期的に運動をしていますか?」と聞くと、その割合は意外と少なく15~20%程度です。一般に、運動を始めるキッカケとしては次のようなことが挙げられます。

  • 健康に対する意識、何らかの運動を取り入れて続けようという気持ち
  • 趣味を生かして運動を継続する
  • 健診・人間ドックの結果(肥満やメタボの指摘)で運動を始める

 私が運動を始めるキッカケとなったのは、53歳で初めて人間ドックを受診し、肥満傾向と糖尿病の可能性を指摘されたことでした。その後、エア縄跳び等の運動を始め、現在も続けています。

 近年は趣味のひとつとして、風景写真を撮るためにあちこちへ出かけるようになり、山に登って写真を撮ったりします。昨年は8回、一昨年は9回近隣の山に登りました。そのためには、日頃から足を鍛えておく必要があり、それが運動継続のモチベーションになっています。私の運動のメニューは、エア縄跳び、もも上げ、逆立ち、腹筋、腕立て伏せ、スキップ、長生き体操等です。

 運動は時間をとられるというマイナス面もありますが、ストレス解消や生活にメリハリができて頭もすっきりし、仕事もはかどる等の良い面がたくさんあります。超多忙なノーベル賞授賞者や元宮崎県知事さんもほぼ毎日約10kmのジョギングをされています。

 皆さんも自分で継続できる運動を見つけて挑戦してみてください。