運動は「楽しむこと」「無理しないこと」(平成30年11月号)
2018年11月01日
院長 角田耕紀
皆さん、こんにちは。飯南病院の角田です。朝晩、冷え込み、体調が崩れやすくなる季節の変わり目。健康の維持・増進のために、日頃どんなことを意識していますか? 一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ。どこかで聞いたことのあるフレーズから、今回は、「運動」について考えてみたいと思います。
飯南町では、「長生き体操」という健康づくり(運動、栄養、口腔)の取り組みが全町に広がり、500人以上の人が各地域の集まりに参加し、活発に活動しています。
では、そもそも「運動」をすると何が良いのでしょうか?皆さんはどのように答えますか?スラスラと答えられる人は、かなりのつわものです。
今回は「運動効果の10項目」と題して紹介します。
運動効果の10項目
- 骨が丈夫になる(骨粗鬆症予防)
- 関節や筋肉が柔軟になる(けが予防)
- 筋肉が強く、疲れにくくなる(身体能力向上)
- 心臓や肺が強くなる(病気の予防や競技力向上)
- 血液がきれいに、血行がよくなる(脳卒中や心臓病の予防や身体強化)
- 太りにくく、若返る(美容と健康)
- 脳の働きがよくなる(学習能力向上、認知症予防)
- 抵抗力がつく(がんや感染の予防)
- 痛みが緩和する(生活のしやすさ向上)
- 気持ちが元気になる(ストレス解消、リラックス)
このように、運動は、子どもからお年寄り、趣味を楽しむ人、アスリートまで、全世代にさまざまな効果をもたらします。でも、大切なことは、「楽しむこと」と「無理しないこと」。一般的に、健康増進の運動療法は、週に2回以上30~40分程度、息が弾むくらいの運動が良いとされています。やらされる、つらい運動は逆効果になることもあります。年齢や個人差、運動目的、環境によっても違うので注意が必要です(準備運動も大切)。
未来志向で、運動やスポーツを「健康づくり」「ひとづくり」「まちづくり」に活かせるような取り組みができればいいなと考える今日この頃。キーワードは「老若男女全世代参加」です。